TC26 【パネルディスカッション】技術情報を正しく伝えるコミュニケーション(2024.10.4更新)

セッション時間 10月10日(木)14:00 – 16:30

対象とする聴講者

産業機器メーカーでマニュアルを作成している部署の管理者およびテクニカルライターで、以下のような項目を課題だと感じている方
・人と人との会話において、当事者の理解の食い違いが気になる
・スムーズにいかない会話を改善して効率よく時間を使いたい
・お客様が正しく理解できるように伝えられる情報を準備したい

セッションの企画意図と概要

機器の高機能化、納期のプレッシャー、あらゆる情報を網羅するように要求する規格。このような背景もあってマニュアルは過去資産の流用と継ぎ足しで情報量が多くわかりにくいものになってきています。よいマニュアルを作るため、ひいては円滑なコミュニケーションを実現するために何ができるでしょうか。何をすべきなのでしょうか。  本セッションには機器の機能を実装するプログラマーを招いて、マニュアル作りとプログラミングが抱えている共通の課題を紐解きながら、背後に存在するコミュニケーション課題の解決方法を探ります。  セッションは、プログラムとマニュアルがそれぞれ機能を説明するという共通点をもつことの確認から始めます。プログラマーが作成するプログラム、テクニカルコミュニケーターが作成する手順には共通点があります。読み手がやるべきタスクだけがわかる細かいステップだけを説明する書き方。それとはまったく逆の全体像が理解できるような書き方。前者は読み手の思考をストップさせる書き方になっており、後者は読み手が自ら考えることを促す書き方です。普段の業務でも同じことで、全体像を理解した人は応用が効き、手順ばかりを追っかけている人は、作業の数だけ毎回あらたな手順を覚える必要があります。伝え方、理解の仕方により、コミュニケーションの円滑さに差がでてきます。  これから必要なのは、言われたことをそのまま書くテクニカルライター(表現者)ではなく、エンジニアから目的やユースケースなどの情報を聞き出し、その情報を利用者に上手く伝えるプロセスを担うテクニカルコミュニケーター(技術者)です。テクニカルライターの仕事の多くはAIでもできますが、目的や用途を理解してコンテンツを作成することはテクニカルコミュニケーターにしかできません。思考停止状態ではないコミュニケーションの進め方、マニュアルの作り方について議論していきます。

当日の資料

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コーディネーター

黒田 聡 (株)情報システムエンジニアリング

パネリスト

池邉 亮志 ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(株)
上野 由紀子 DMG森精機(株)
矢野 早織 HOTARU(株)

企画担当

小針 あゆみ アベイズム(株)