セッション時間 10月11日(金)14:00 – 16:30
対象とする聴講者
読み手の体験価値(UX)を高めるためのライティング技術を理解したい方、UXライティングの最新事例を知りたい方。
上記のような方を指導する立場の経験者。
セッションの企画意図と概要
簡潔かつ、明快に書く、テクニカルライティングの基本をベースに、さらにユーザー(読み手)の体験価値を高めるためのライティング技術を取り上げます。クラウドサービスやスマートフォンアプリなど、画面に表示するメッセージや文字をどのように書くのか、UXライティングの基本を説明します。
また、UXライティングを実践するネット企業の画面の事例をもとに、読み手の行動につながる、共感を高めるライティング技術について分析します。
後半は個人ワークとグループワークを組みあわせて、UXライティングを実践し、相互レビューをする予定です。
※ホワイトボードを使って、グループワークをします。パソコンをお持ちの方は演習に使っていただけますが、電源は全員分を確保できません。ご了承ください。
講義の内容
8月のCDシンポジウムでも同じタイトルの講義を開催しましたが、本セッションはリアル開催のため、個人ワーク・グループワークを多めに設定しています。グループワークでは、みなさんと議論しながら進めていきます。
1.UXの「ユーザー」を幅広く捉える
UXライティングの「UX」はUser Experienceの略です。顧客体験と説明されますが、この顧客とは製品ユーザーやサービス利用者とは限りません。
関係者を幅広くユーザーととらえ、その体験価値を高めるために、文章やことばの使い方に注目が集まっています。
UXライティングを活用する狙いやメリット、テクニカルライティングとの違いについて解説します。UXライティングの特徴であるボイス&トーン、マイクロコピーについて解説します。
2.画面を通してユーザーと接点を持つ
UXライティングでは、画面をとおしてユーザーと接点を持ちます。画面に表示するメッセージや説明についてどのような工夫がなされているかを解説します。
また、好ましくない方向にユーザーを故意に誘う「ダークパターン」についても説明します。
3.UXライティング事例を分析する(演習・グループワーク)
Google、Apple、Facebook、Amazon(法人サービス)、Microsoftなどの画面を事例として、どのような工夫があるかを共に読み解きます。
読み手の共感を高め、つながる工夫を分析しましょう。
4.読み手に伝わる マイクロコピーを書く(演習・個人ワーク)
UXライティングの基本を理解したら、画面に表示するマイクロコピーを書いてみましょう。
書いた文章を共有し、レビューします。
5.チームで書く、レビューで改善する(演習・グループワーク)
UXデザインの手法では、カタチにしたものを評価し、さらに改善するプロセスを繰り返します。読み手の共感を引き出し、親しみや信頼につながる表現を工夫して、グループで文章を改善していきます。全体でレビューをし、気づいた点を振り返ってまとめます。
FaceBookでも告知しています。
TC02 UXライティング基礎 ~読み手の体験価値を向上する伝え方~ – テクニカルコミュニケーションシンポジウム – CD&TC symposium | Facebook
#UXライティング
#ボイス&トーン
#マイクロコピー
定員
25名
当日の資料
お申込みされた皆様には、ダウンロード用のパスワードを別途メールにてお知らせいたします。
なお、パスワードの共有はご遠慮ください。
講師
高橋 慈子 (株)ハーティネス
プロフィール
高橋 慈子(たかはし しげこ)
東京農工大学卒。技術系出版社を経て、テクニカルライターとして独立。
1988年テクニカルコミュニケーションの専門会社 株式会社ハーティネス設立。
同代表取締役。
取扱説明書、ドキュメント部門のコンサルティングおよび人材育成に関わる。
テクニカルライティング、UXライティング研修の企画・実施。
慶應義塾大学・大妻女子大学 非常勤講師。
一般社団法人人間中心社会共創機構 理事。
著作
『技術者のためのテクニカルライティング入門講座』、『ビジネスマンのための新教養 UXライティング』共著(翔泳社)
企画担当
細田 達幸 (株)ファーマインターナショナル
三宅 早智 (株)インターネットイニシアティブ
薮木 祐人 (株)バッファロー