[KM00] 事例に学ぶ、製品と利用者のコミュニケーションデザインの進め方 ~③コンプライアンス要求との整合 10月~

分類

情報管理プロセス、提供価値、ナラティブ、リスク管理、組織間コミュニケーション

ターゲット

セッションの趣旨

製品と利用者のコミュニケーションは、トリセツなどの製品情報、サポート情報だけではありません。製品の外観、使用感、機能を含め総合的に行われます。本セッションでは、これらを総合的にデザインするプロセスを事例を通じて学びます。題材には、医療現場で大量に使われている点滴スタンドを取り上げます。構造がシンプルで難解な機構を内蔵しないため、コミュニケーションデザインに集中して学ぶには適しているためです。もちめん、本セッションで扱う技法は医療現場に限定されない普遍的なものです。
セッションは3部構成です。それぞれ独立した構成で提供しますので、興味のあるセッションのみ聴講いただくことも可能です。
第1部は、製品と利用者のコミュニケーションデザインのプロセスの全貌を採り上げます。ポイントは、どの段階からコミュニケーションデザインを始めるべきかです。製品の試作品ができてからでしょうか。それとも? 事例を通じて学びます。
第2部は、想定利用者の声(ナラティブ)の活用について深掘りします。ナラティブは説得力があります。しかし人は必ずしも本意を言語化しているとは限りません。また、技術的制約が開発部門から提起され、理想とのギャップに悩むことがあります。コミュニケーションデザインにおける取り組み方を事例を通じて学びます。
第3部は、製品安全を中心とするコンプライアンス要求との整合を深掘りします。製品の機能と仕様で解決できなかったリスクは、コミュニケーションを通じてその回避や低減をはかります。事例を通じて学びます。

本セッションは、工学領域のコミュニケーション技法を根幹に据えつつ、利用者側(例として医療者)と提供側(例として設計会社)との連携の実情を考慮して、機器利用者(操作者)および機器が働きかける対象者(本当の利用者)の双方に妥当な提供価値を実現した事例で構成します。紹介する事例を実務にどう応用するかは聴講者に委ねられますが、気付きや学びの契機として、設計者、テクニカルコミュニケーター、技術法規担当などの関連部門・組織間のコミュニケーションの質的向上にお役立てください。

セッションのポイント

 ・機器の操作者および機器が働きかける対象者、ふたつの利用者に適切かつ妥当な価値を提供するためのアプローチ
 ・工学コミュニケーション技法(含むテクニカルコミュニケーション)の組織間コミュニケーションでの活用
 ・情報管理プロセス(IEC/IEEE 82079-1の要求)の実現
 ・利用者側と提供側との連携(例としての医工連携)の進め方
 ・リスク&ベネフィットコミュニケーションによるリスク管理

コーディネーター

黒田 聡 大阪大学COデザインセンター招聘准教授

パネリスト

山本典子 メディディア医療デザイン研究所 看護師、保育士、救急救命士

吉川典子 特定非営利活動法人医工連携推進機構客員研究員

企画担当

山崎敏正 TC協会

企画協力